IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(ネタバレ)

全米大ヒットということで、ホラー好きな私としては、行くしかない、と思って見てきました。まー つまらない!!!途中で見るのを止めて帰ろうかとも思ってしまった次第。なぜこれが評判いいのか??

 

ピエロのペニーワイズが怖いと思ったのは最初の10分だけ。下水から主人公の弟に語り掛けるところは不気味そのもので秀逸。だがその後は大して怖くない。街の大人の方がペニーワイズよりよっぽど怖く、主人公たちや町のならず者の親とか結構イッちゃってます。娘に性的虐待する親、超過保護な親、猫を拳銃で撃とうとする子供に奇声を発しながら足元に銃を撃つ親。また町のならず者もトイレでウンコをぶっかけたり、ナイフで腹に名前を刻み込んだり。みんなペニーワイズに操られている可能性がありそうだが、本当に怖いのは人間だ・・・

 

主人公の少年たちも変。仲間の1人がペニーワイズのアジトに入るのを躊躇してるときに、主人公が「絶対に守るから!」と約束しておきながら、あっさりその当人を1人で先行させてしまい、案の定、ペニーワイズに襲われる。なんとか助けて1人で行動したらまずい!みんなで行動しなきゃ!と仲間内で言ってるそばから、主人公が1人で行動する。あほか!

ヒロインも親の頭を便座らしきもので殴って(恐らく殺して?)おきながら、ポートランドのおばさんのところに行ってくるわ、といって去っていく。あかんやろ!

主人公たちもペニーワイズのアジトに入るとき、襲ってきたならず者を井戸の底に突き落とし、そのまま終わってるし。これもあかんやろ!

 

昔、原作を読みましたが、たしか大人になってからペニーワイズと対決する展開だった覚えが。あれ、子供時代で終わってしまうの?と思ったら「第1章完」というエンディング。第2章あるのかよ・・・?

なんかアメリカでヒットしたことを受けて、本当に第2章作るらしい。驚き。

 

なお、原作は文庫本にして4冊という超分厚く、ストーリーはハッキリ言って面白くない(おっと、言ってしまった。まあ、だから映画化するとつまらないのだろうけど)が、スティーブン・キングの天才的な語りで長大な作品でも読めてしまいます。ITに限らず、大したストーリーじゃない作品でも最後まで読ませるキングは本当にすごいと思っています。